2023年10月18日
Zoomウェビナーはマイクが重要?Zoomウェビナーの品質を高めて参加者にしっかり内容を伝えよう

Zoomウェビナーやオンラインのミーティングやセミナーでは「伝えること」がとても重要で、マイクは伝えるための道具なのに、なぜか軽視されることがあります。しかしZoomウェビナーを成功させている人たちはマイクにこだわっています。マイクを使って参加者にしっかりと内容を伝えましょう

 Zoomウェビナーはマイクが重要?Zoomウェビナーの品質を高めて参加者にしっかり内容を伝えよう

Zoomウェビナーを開催するときの準備で忘れられがちなのがマイクです。Zoomウェビナーでは伝えることがとても重要で、マイクは伝えるための道具なのに、なぜか利用されなかったり軽視されたりすることが少なくありません。しかしZoomウェビナーを成功させている企業や個人は、マイクにこだわっています。運営側はマイクを使ってZoomウェビナーの品質を高め、参加者や出席者にしっかりと内容を伝えましょう。

この記事では、まぜマイクがZoomウェビナーの質を左右するのか紹介したうえで、Zoomウェビナーで使えるマイクの種類と、使える機能を解説します。さらに代表的なマイクメーカーを紹介します。

 

なぜZoomウェビナーの質をマイクが左右するのか

Zoomウェビナーは影響力が大きいだけに、失敗するとそこで紹介した商品・サービスだけでなく、企業ブランドも傷つけてしまいます。したがってZoomウェビナーを成功に導くために、カメラや画面だけでなく音声にもしっかりこだわりましょう。マイクの有無とマイクの品質がZoomウェビナーの質に大きな影響を与える理由の詳細を紹介します。

 

Zoomウェビナーは重要ツールだからこそ

インターネット会議プラットフォームZoomを使ったウェビナー(Web上のセミナー)はとても優れたビジネス・ツールです。企業はZoomウェビナーをライブ配信して、顧客に自社商品・サービスを紹介できる方法です。社内外共通ミーティングやイベントをZoomウェビナーの形態で配信してもよいでしょう。個人事業主はZoomウェビナーで講演会や教育ビジネスができます。Zoomウェビナーなら、都会で開催しても地方の人に視聴してもらうことができます。もちろん世界中から参加してもらうこと可能です。つまりZoomウェビナーは企業や個人事業主のビジネスを格段に広げるでしょう。だからこそマイクを使ってクオリティを高めていきましょう。

 

話者の声が明瞭になる

Zoomウェビナーの主役は話者(話している人)です。商品紹介Zoomウェビナーならプレゼンターが、講演会Zoomウェビナーなら講演者が、ヨガ教室Zoomウェビナーなら講師が話者になります。話者の声が参加者やお客様に伝わらなければZoomウェビナーは営業目的を達成できません。話者の声を明瞭にするのがマイクです。良いマイクを使用することでプレゼンターや講演者の声がクリアになるので、視聴者は内容を理解しやすくなります。参加者がスピーチやプレゼンテーションを正確に聞き取れることは情報伝達の質を向上させます。

 

騒音の低減

マイクには重要な役割が2つあって、1つ目は今紹介した話者の声を明瞭にすることで、2つ目は余計な音を拾わないことです。マイクを使うと騒音を最大限まで低減することができます。マイクを使用するとオン、オフができマイクを使わなかったり質の低いマイクを使ったりするとデメリットも多く、周囲のノイズやエコーが音声に混ざる可能性が高まります。良いマイクは周囲の騒音を最小限に抑え、参加者に不快な音を届けません。

 

マイクを使ってこそ「違いのわかるプロ」

ウェビナーを業者に依頼する場合、必ず運営会社はプランによってシーンに合わせたマイクを用意します。質の高いマイクを用意することは、プレゼンターや講演者のプロフェッショナリズムを高めます。クリアで明瞭な音声は、話者の信頼性と専門性を示すのに役立ちます。威風堂々とした総理大臣や大統領や社長は、態度だけでなく声も立派です。Zoomウェビナーの話者もそれを真似ましょう。声にこだわってこそ、マイクにこだわってこそ本物の違いのわかるプロです。

 

参加者への配慮

Zoomウェビナーで重要なポイントは、視聴者や参加者をもてなすこと。良い音声でおもてなししましょう。質の低いマイクを使用すると、参加者に聞きづらく不快な体験になる可能性があります。参加者の快適な体験を確保したいと考えるプレゼンターや講演者は、良いマイクを使用すべきです。

 

フィードバック(≒ハウリング)の軽減

音がマイクからスピーカーに戻ってエコーが生じる現象を、マイクのフィードバック現象やハウリング現象といいます。フィードバック現象は参加者の耳を不快に刺激してZoomウェビナーへの印象を悪くします。高品質のマイクはフィードバック対策が施されているので安心できます。

 

実は録画でも重要

Zoomウェビナーは大抵ライブで行われますが、ライブZoomウェビナーの内容が充実して質が高いものになったら、録画したものを再放送、公開してもよいでしょう。それは企業や個人にとって重要なコンテンツになります。Zoomウェビナーを録画してアーカイブに保存する場合、本番で良いマイクを使用していると高品質の録音が得られ、将来の視聴者に価値を提供できます。

Zoomウェビナーの音声品質に配慮するなら適切なマイクを選びは欠かせず、良いマイクは参加者にクリアで快適な聴取体験を提供します。

 

Zoomウェビナーで使いたいマイクの種類

一口にマイクといってさまざまなタイプがあり、どのマイクをどのZoomウェビナーに使ってよいか迷うでしょう。おすすめの最適マイクを紹介します。マイクの特徴を解説したうえで、そのマイクに向いているZoomウェビナーをみていきましょう。マイクは状況、条件に応じて変更することが理想です。

 

ショットガンマイク

ショットガンマイクは、長い筒状の形状をした、音を特定の方向に効果的に集める指向性マイクです。一般的なショットガンマイクの長さは30センチ程度。ショットガンマイクの特殊な形状は、遠くの音源から音を的確にキャッチするためです。ショットガンマイクは長さによってその収音角度が変わります。Zoomウェビナーなどの多人数のコミュニケーションの場でショットガンマイクを使うと、背景のノイズを低減し、話者の声を際立たせることができます。またマイクの存在を映像に映さずに収録できるメリットもあります。ショットガンマイクは大規模なZoomウェビナー、特に聴衆が100人以上いる場合に向いています。Zoomウェビナーでショットガンマイクを使うと、背後の騒音を最小限に抑え、話者の声をクリアに収録できます。

 

ピンマイク

ピンマイクは軽量・小型で、話者の衣服にクリップで固定して使います。衣服の襟に隠すこともできほとんど目立ちません。ピンマイクは主に話者の声を集音するために使われ、ハンズフリーで使用できます。ピンマイクは小規模から中規模のZoomウェビナーに適しています。例えば講演者やプレゼンターが自室からZoomウェビナーを行う際に使用できます。

 

ハンドマイク

ハンドマイクは手で持つためのマイクで、通常はステージで講演者が使用します。大きさはマイクの種類により異なりますが、一般的には手に持つことを考慮して設計されています。プレゼンテーションやパフォーマンス中に話者がハンドマイクを持ち、声を拾います。Zoomウェビナーで使用する場合、話者が自分の声をコントロールでき、音声の品質を向上させます。話し手の声のみをクリアに収音できます。ハンドマイクは中規模から大規模なZoomウェビナーでの質疑応答セッションに向いています。例えばプレゼンターがハンドマイクを手に持ち、自分の発言や参加者の声を拾うために使うことができます。話者の人数が多い場合、別々に持ち互いに意見を述べたり質問等の回答者に使うのもこのマイクです。

 

USBマイク

USBマイクは通常は卓上に置くデスクトップマイク、またはヘッドセットの一部として使われます。USBマイクはコンパクトで軽量です。USBマイクの使い方は、コンピュータにUSB接続してオーディオをデジタルで処理します。Zoomウェビナーでの音声品質向上に適しています。USBマイクは、中規模のZoomウェビナーや個人が自宅ルームからZoomウェビナーやyoutubeなどを開催するときに向いています。

 

ヘッドセットマイク

ヘッドセットマイクはヘッドフォンとマイクが一体化したヘッドセット・タイプのマイクです。軽量で、頭に装着して使います。音声通話やZoomウェビナーでハンズフリーの音声通信を提供するときに便利です。ヘッドセットマイクはノイズを最小限に抑え、クリアな音声を提供します。また口元に近い位置にあるため、話者の声がより鮮明に記録されます。ヘッドセットマイクは、小規模なZoomウェビナーまたはリモートでのコラボレーションに向いています。オンライン会議(web会議)でも有効です。

 

ダイナミックマイク

ダイナミックマイクは大きくて重いのですが、堅牢で耐久性があります。ライブ音楽パフォーマンスやステージでのプレゼンテーションに使用されます。ダイナミックマイクは高音圧に耐え、ハンズフリーで使用できます。背景ノイズの低減に役立ち、耐久性が高いため長期間使用できます。ダイナミックマイクは、中規模から大規模のZoomウェビナーに向いていて、特に音楽パフォーマンスやスピーチ、ライブプレゼンテーションがあるZoomウェビナーに適しています。

 

コンデンサーマイク

コンデンサーマイクはプロフェッショナルなスタジオ用途向けに設計されており、通常は卓上に置かれます。マイクとしては比較的大きく、重い特徴があります。高品質な音声収録やスタジオ録音に使われているのは、コンデンサーマイクが多いでしょう。コンデンサーマイクは音声の高音質録音に優れており、プロフェッショナルな音声品質を提供しますが、ノイズやエコーに敏感で適切な環境が必要です。コンデンサーマイクは、高品質の音声録音が必要な中規模から大規模のZoomウェビナーに向いています。

 

Zoomウェビナーで駆使したいマイクの機能

マイクをZoomウェビナーで使用する時、マイクの特定の機能を有効にすることで音声品質やプレゼンテーションの効果を向上させることができます。Zoomウェビナーの主催者やホスト、Zoomウェビナーでトークを披露する話者は、マイクが持つさまざまな機能やシステムを駆使して、クリアで耳に優しい音声を参加者全員に届けたいものです。マイクの機能とそのZoomウェビナーでの使用方法を紹介します。

 

ノイズキャンセリング機能

ノイズキャンセリングは、周囲の不要な騒音や背景のノイズを抑制し、クリアな音声を提供する機能です。Zoomウェビナー中、静かな環境を維持することが難しい場合、ノイズキャンセリング機能を有効にして背景ノイズを最小限に抑え、音声の明瞭さを確保します。

 

ゲイン調整

ゲイン調整は音声の音量を調整したりチェックしたりする機能で、マイクからの音声が適切なレベルで録音されるようにします。Zoomウェビナー前にゲインを調整し、話者の声が過度に大きすぎたり、小さすぎたりしないように設定します。これにより音声が歪まずに参加者全員に届きます。聴衆に快適な体験を提供できるでしょう。またZoomウェビナーをライブで開催したあとに録画したものを公開するときも、ゲイン調整をしていると品質が格段に向上します。Zoomウェビナーをコンテンツと考えるのであれば、ゲイン調整は必須です。

 

エコーキャンセリング

エコーキャンセリングは、スピーカーからの音声がマイクに戻って起きるエコー現象を防ぐ機能です。Zoomウェビナー中、スピーカーからの音声がマイクに戻りエコーが発生することを防ぐためにエコーキャンセリングを有効にします。これにより、クリアでエコーのない音声を提供できます。エコーが発生したZoomウェビナーは、参加者に質が低い印象を与えてしまいます。参加者が会話しているのに発生すると「エコーも抑制できないのか」と感じるでしょう。もしそのZoomウェビナーで商品やサービスをPRしていたら、その商品・サービスも低質に感じられてしまいます。Zoomウェビナー主催者は「エコーは絶対に発生させない」くらいの気持ちを持っていてもいいくらいです。

 

デッドエアキャンセリング

デッドエアキャンセリングは、無音の部分を検出し、自動的にミュートに切り替える機能です。Zoomウェビナー中やグループの話者がいる場合、一時的に無音の部分が発生する場合、デッドエアキャンセリングを有効にしてミュートに切り替えることで、不要なノイズを防ぎ、音声の品質を向上させます。デッドエアキャンセリングまでついているマイクを購入できれば、「マイクに相当こだわっている」といえます。

 

ダイナミックレンジコントロール

ダイナミックレンジコントロールは、音声の音量差を自動的に調整し、過度な音声の増幅や歪みを防ぐ機能です。ダイナミックレンジコントロールを搭載したマイクを使えば、Zoomウェビナー中に音量差が大きくなった場合でも音声の一貫性を保ち、参加者に快適な聴取体験を提供できます。

 

Zoomに搭載されている音声機能も使いこなそう

Zoomは音声を重視していて、Zoom本体に音声をサポートする機能を複数搭載しています。Zoomウェビナーの主催者がZoomの音声機能を使いこなすことができると、参加者はZoomウェビナーの内容に集中できます。音声の改善に対応したZoomの機能もマイク機能に類するものなのでここで紹介します。なおいずれも無料で使えて、なおかつ基本的な操作が簡単な機能です。

 

マイクのミュートとアンミュート

Zoomウェビナーの参加者は通常、ミュート(消音)ボタンをクリックして自分のマイクを無効にします。これによって、ほかの参加者に自身の音声を送信しないようにできるので、とても便利です。Zoomウェビナーの主催者は本番前に、参加者にミュートボタンを説明しておきましょう。逆に、アンミュート(音を有効にする)ボタンをクリックするとZoom内蔵のマイクを有効にできます。これで音声を発することができるので質問やコメントができます。

 

音声の品質設定

Zoomの設定メニューからマイクの音質を調整できます。高品質の音声を確保するために、適切な設定を選択することが重要です。通常、自動設定を使用するか、適切なマイクを選択することが求められます。

 

音声テスト

ZoomはZoomウェビナーの主催者などに、本番開始前に、音声テストを行う機能を提供しています。Zoomウェビナーの主催者がこのテストを実行することで、自分のマイクの音質を確認し、問題がある場合に修正できます。

 

音声の共有

これは当然の機能なのですが、Zoomウェビナーの話者は自分の音声を参加者と共有することができます。Zoomでプレゼンテーションや説明などのウェビナーを開催できるのは、この音声共有機能があるからです。Zoomウェビナーの主催者が、スライドの共有などと組み合わせて音声共有機能を使用すると、プレゼンテーションの内容をより充実させることができます。

 

参加者の音声制御

Zoomウェビナーの主催者は、参加者の音声を制御する権限を持っています。主催者は参加者のマイクをミュートまたはアンミュートにすることができます。これは大規模なウェビナーで特に有用です。

 

質疑応答

Zoomウェビナーでは、質疑応答セッションを開催できます。参加者は音声を有効にして質問を投げかけることができます。主催者はこれらの質問に回答するか、適切なタイミングで参加者の音声をミュートにしておくことができます。

 

プレゼンテーションモード

プレゼンテーションモードでは、プレゼンターの音声が主に表示され、参加者の音声は制限されます。これにより、プレゼンテーションの品質を維持できます。

Zoomウェビナーを開催する際、Zoom内蔵のマイクの設定とその機能を理解しておくことは重要です。音声の品質や参加者の管理、質疑応答セッションなど、マイクの使用方法はZoomウェビナーの成功に影響します。事前にテストを行い、機能を活用して、スムーズで効果的なZoomウェビナーを実施できるようにしましょう。

 

マイクメーカーを紹介

代表的なマイクメーカーを3社紹介します。

 

シュア(Shure)

シュアはアメリカのマイクなどの音響機器メーカーです。シュアが得意にするマイクは、ダイナミックマイクやコンデンサーマイクなどで、幅広い種類のマイクを製造しています。シュアは国際的に有名な会社で、高品質な音響機器の製造で知られ、音楽業界やプロフェッショナルなオーディオ環境向けに製品を提供しています。またIT機器向けのマイクもつくっていて、ワイヤレスマイクやコンファレンス用マイクなど、さまざまなアプリ向けに製品を開発しています。

 

オーディオテクニカ

オーディオテクニカは日本の音響機器メーカーです。得意なマイクはコンデンサーマイク、ダイナミックマイク、ワイヤレスマイク、ヘッドセットマイクなどで、やはり多種多様なマイク製品を提供しています。オーディオテクニカも世界中で知られている会社です。オーディオテクニカの製品の特徴は高品質であること。ライブサウンド、スタジオ録音、ブロードキャスト、ホームオーディオ、ビデオ制作など、さまざまな用途に向けて製品を提供していて、音のプロから厚い信頼を得ています。

 

ゼンハイザー(Sennheiser)

ゼンハイザーはドイツの世界的な音響機器メーカーです。ゼンハイザーが得意にするマイクはコンデンサーマイク、ダイナミックマイク、ワイヤレスマイク、ラベリアマイクなど。また高品質のオーディオ製品も得意です。ゼンハイザーは世界の音響機器業界でリーダー的な存在で、プロフェッショナル・オーディオ、エンターテイメント、ビジネスコミュニケーション向けに製品を提供しています。高品質な音声録音および再生を実現するためのテクノロジーを開発しているところには定評があります。

 

まとめ~マイクへのこだわりはプロとしての証

Zoomウェビナーを成功させるには、マイクの使用は欠かせません。マイクは周囲の騒音を最小限に抑え、エコーを防ぎ、音声の一貫性を確保します。クリアで高品質な音声は参加者の理解を促進し、紹介された新しい商品や新しいサービスをより魅力的にみせるでしょう。良いマイクはプロフェッショナリズムを印象づけます。また、それぞれのマイクが持つ特定の機能を活用することで、音声品質をさらに向上させることが可能です。Zoomウェビナーの主催者は、ゲストや聴衆に快適な聴取体験を提供したいと考えているはずです。そうであるならばマイクの品質にこだわり、準備を行い、Zoomウェビナーを効果的かつ魅力的なものにしていきましょう。マイクはプロフェッショナリズムと信頼性の象徴です。

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